ファスティング中に活性化するオートファジーとは

大隅良典氏ノーベル賞受賞理由

2016年に細胞の要素を分解してリサイクルする
「オートファジー(細胞の自食作用)の仕組みの解明」
に対してノーベル生理学・医学賞を受賞された
大隅良典博士。

オートファジーという単語の意味は
ギリシャ語で自分を意味する「オート」と
食べることを意味する「ファゲイン」に由来する
よってオートファジーは
「自分を食べること(自食)」を意味します


NAMs出版プロジェクトさんから画像をお借りしてます

まずたんぱく質の説明です

3大栄養素には
①糖質(炭水化物)▶貯蓄
②脂質▶貯蓄
③たんぱく質▶それ自体が動く!
 例)赤血球のヘモグロビン、免疫の抗体、遺伝子の転写因子
   内分泌系のホルモン及びホルモン受容体など…
   現在人のたんぱく質は22000~23000種類あると言われてます

成人で1日60g~80g食事から
タンパク質を摂取しアミノ酸として吸収します

一方、体内では約200~300gものたんぱく質が
分解合成されています

たんぱく質分解の多くは
たんぱく質の材料として再利用されます

私たちのカラダは日々、体内のたんぱく質を食べてます!

生命とは、たんぱく質を作り続けることで成り立ちます
しかし、作られるたんぱく質には不良品もあります

細胞ごと自爆する(細胞死)のがアポトーシス

細胞の中はひとつひとつ傷ついた所を修復する
HSP(ヒートショックプロテイン)が備わってます
どうしても修復できない場合
アポトーシス(細胞の自己死)に導き
マクロファジー(白血球の一種)が処理します

ファスティングによりHSPは増加して
傷ついたあらゆる細胞を活発に修復します

細胞内をお掃除するのがオートファジー

一方、細胞は残したまま中身を綺麗にするのが
オートファジーです

1993年、大隅良典氏が生きた酵母(単細胞)を
飢餓状態に置くことを通して
オートファジーの仕組みを解明しました

大隅氏は、不良たんぱく質や不良ミトコンドリアなどを
包囲する「オートファゴソーム」を形成する遺伝子を
解明しました。

さらに、研究を進めて、2016年に
ノーベル生理化学賞を受賞しました

オートファジーの仕組み
NAMs出版プロジェクトさんから画像をお借りしてます

オートファジーの基本的役割とは

①飢餓ストレスに耐える
▶自らを分解して、そこから必要な栄養を得ます
・たんぱく質の材料として再利用
・エネルギー源(ATP)として活用
・糖新生

②発生過程で細胞内を大規模に入れ替える

③細胞内浄化作用

④微生物(細菌・ウイルス)分解
▶免疫的な役割

細胞を飢餓状態にすること
すなわち、ファスティングをすることで
オートファジーが活性化するといわれてます

免疫的な役割という意味でも
この時期のファスティング
とてもおすすめです!

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